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Q&A

裏側矯正は表側矯正より治療期間が長くかかるというのは本当ですか?
裏側矯正治療の経験を積んだドクターが治療を行うことで、期間に差はありません。裏側矯正治療には、その設備や受け入れ態勢、専門的な知識と技術が必要です。表側の矯正装置を使えば治療期間が短いと説明するクリニックは、表側の矯正技術にも不安があります。
裏側矯正で治せないことはありますか?
表側の矯正装置で治せる歯並びは、裏側の矯正装置でも治せます。できるだけ専門クリニックで治療されることをお勧めします。近くの矯正歯科に行ったら「あなたのかみ合わせは裏側ではできない」と言われた。その様な患者様を多く知っています。矯正専門の先生から言われたら、確かに「私はできないんだ」と思ってもおかしくありません。でも、そこから必死に病院を探し、自分のかみ合わせでも裏側から治療をしてくれるクリニックを探せた人がよりよい治療を受けている気がします。これが「患者力」です。情報化社会の中で、多くの病院や医師から、いかに自分に合った治療をしてくれる病院や医師がいるか、探し出す力のことです。是非、自分にあった病院や先生に出会えるように努力してみてください。
裏側矯正では話しにくいというのは本当ですか?
矯正装置が歯の裏側、舌のある側にあるため、慣れるまでの間話しづらさがあります。人によっては始めから問題なく話せる人もいますが、少し話しづらくなると思って治療を始められた方が良いです。ただ、1〜2ヵ月もすると慣れてきます。アナウンサーや接客業などのお話することを職業としている方でも、治療をされています。また、実は表側の矯正装置も話しづらいのです。歯の表側に装置が付き、その厚みから唇や頬を圧迫し、口の動きの妨げになります。要するに、何もない環境に矯正装置という「異物」が口の中につくと、どの種類の装置でも慣れるまで、話しづらいということです。
裏側矯正では歯磨きがしにくいのは本当ですか?
裏側矯正の装置では、装置が直接見えないため、歯ブラシが歯のどこに当たっているが確認しにくいです。歯磨きが難しいと『虫歯』の危険性が増えますが、裏側矯正装置のメリットのひとつに『虫歯になりにくい』というものがあります。これは、歯の内側は唾液の循環がよく、それにより自然に汚れが落ちやすい環境にあるからです。表側の装置にくらべ、断然に裏側の矯正装置が虫歯になりにくいです。
裏側矯正の装置はどれがよいのですか?
はじめに『装置』は『装置』ということを認識するのが大切です。同じペンを使っても、書く人によって違いがあるように、実際にはそれを扱うドクターの技術が治療結果を左右します。この装置を使えば必ず成功するということはありません。多数の種類の装置を取り揃えていることを看板にしているクリニックはあまりお勧めしません。熟練のドクターなら同じ結果を出せるようにほぼ決まった装置を使います。宣伝効果の影響で、患者様は思い込みを持ちがちですが、オリジナルであろうが最新のものであろうが、『装置』は所詮『装置』ということです。
矯正治療に年齢は関係するのですか?
歯が動くことに年齢は関係ありません。「私の年では矯正治療はできない」という人がいたら、間違いであることを教えてあげてください。歯は細胞の新陳代謝で動きます。そのため、子供のような新陳代謝が活発な時期は、よく歯が動きます。ただ、新陳代謝ですから、人が生きている間、歯は動くということです。通常、年齢が増すごとに歯の動きはゆっくりになっていきます。そのため、体に良いとされている生活や食事により、新陳代謝を活発にすることは、体だけでなく、歯の動きにも良いということですから、率先して行うべきだと思います。
裏側の装置の違和感や痛みはどうですか?
装置の違和感は治療の当初は必ずあります。これは、表側の装置であろうが、マウスピースであろうが変わりません。何もない口の中に異物が入れば違和感があります。どの装置も時間とともに必ず慣れてきます。また、歯は動くときに生理的な痛みが生じます。痛みの程度はそのクリニックによって動かし方や使用する材料によってことなります。痛みには個人差があるため、同じ力の強さでも、強く感じる人と、弱く感じる人がいます。ただ、材料が発達している現在で、拷問のような痛みではないはずです。痛みの強い時期だけ、痛み止めのお薬を飲まれている人もいます。
通院間隔はどのくらいですか?
基本的に1か月に1回です。治療時期によって、やや短めに通っても効果がある時期もあります。歯はそれをとりまく細胞の新陳代謝によって動くため、短期間に頻繁に来院すれば歯が早く動くということはありません。担当のドクターと相談しながら、自分の歯の動きや治療の進行度合いに応じて、アドバイスをうけてください。
歯を抜かずに矯正治療ができますか?
この方法には勘違いがあります。成人において歯は決まった骨の大きさ(幅・長さ)の上に並びます。よって成人では歯が並ぶ土台の骨の大きさを変えられないため、非抜歯で治療できる人とできない人がいます。よく問題になるのが、歯並びの幅をどんどん横に広げて拡大し、歯は抜かなかったけれど、口元が膨らんでしまったり、矯正装置を外した途端歯並びが戻ってしまうことがあります。これは、3人掛けの椅子に5人座ることに似ていて、座れないことはないのですが、無理な座り方にみえたり、長くその姿勢を保てないことになります。これでは、何のための矯正治療かわかりません。とにかく拡大して非抜歯にこだわる先生には注意してください。これとは別に、骨の条件がそろい、親知らずのスペースを利用できる場合があります。この場合、歯を後方へ移動することができるため、無理をした歯の移動とならず、その後の安定も良好です。
結婚式をする場合、どのような方法になりますか?
まずは結婚式にむけ、治療プランがたてられます。結婚式もそうですし、写真撮りが事前にあれば、その時までに最良の状態にできるように考えます。このプランニングが大切です。それまでに矯正治療が終わっていれば何も問題ありませんが、駆け込みでやってくる方も多いため、矯正治療中に結婚式があることがほとんどです。裏側矯正の場合は外見からわからないため、あえて結婚式のために装置を外すことはありません。結婚式までに治療期間が約3ヵ月あれば、見た目には大きく変化を感じられます。
クリニック選びについてアドバイスはありますか?
当然ですがドクターが治療を行うかを確認してください。当たり前の様ですが、クリニックによっては歯科衛生士や資格を持たない歯科助手が装置をつけたりしています。また、複数のドクターが勤める場合は担当制であるかを確認してください。複数のドクターが勤める医院では、同じクリニックでも治療技術がドクターによりそれぞれ違うことを認識する。矯正治療はとても繊細な治療です。院長が監督しているから、しっかり教育しているからという理由はあてはまりません。また、矯正治療費の安さを求めすぎると、それなりの治療結果となる。高ければいいとも言いませんが、安さに目を奪われすぎると、結果として何のために矯正治療したのかが分からなくなる場合があります。矯正治療費は決して安くありませんが、治療費をクリニックを選ぶ最大の基準にしないことをおすすめします。
抜歯した場合、抜いた隙間を隠す方法はありますか?
裏側矯正治療の場合、表側の装置のような障害物がなく直接的に歯が見えるため、表側の矯正治療よりも抜歯した隙間が目立ちやすいです。そのため、抜歯した隙間を閉じる期間中に装着する「人工の歯」があります。これは、咬むことを目的とせず、外見上の隙間を隠すためのものです。隙間が小さくなるとともに、「人工の歯」も小さくしていき、最終的には取り外します。この「人工の歯」もクリニックによっては、形がさまざまで、歯の形に見えないものや逆にその歯だけ目立ってしまうものなど、細部にもクリニックの技術が現れます。
矯正治療中にホワイトニングは受けられますか?
可能です。矯正装置が裏側に付いているため、クリニックで歯の表側の表面に薬剤を塗り、光を当てることで漂白する「オフィスホワイトニング」と、自宅で専用の歯型トレーに薬剤を入れ、それを装着することで漂白する「ホームホワイトニング」が可能です。しかし、歯の神経がなくなったことによる変色は、歯の内部から薬剤で漂白するため、裏側の矯正装置が付く前に行うのが望ましいです。
妊娠を考えているが、矯正治療は可能ですか?
可能です。女性にとって妊娠・出産は大きなイベントのひとつです。結婚をしたら子供を持ちたいと思うことも自然な考えです。矯正治療をはじめる前にいろいろな不安や悩んだりするのもわかります。現時点で妊娠中であれば、出産後に矯正治療をスタートすることをお奨めします。ただし、まだ妊娠していない場合、子供がいつできるのかは誰にもわかりません。人によっては前々から自分の歯並びにコンプレックスをもってはいるものの矯正治療をはじめるタイミングを逃しており、結婚、妊娠、出産、育児、結局タイミングは逃し続けてしまいます。周囲の人達の中には簡単に妊娠している場合もありますが、自分たちの生活のタイミングでいざ子供を作ろうと思ったら、なかなか授からないことは多くあります。それであれば、今のうちに治療をどんどん進めて、妊娠が分かった時点で体に合わせて今後のスケジュールを組んでいく方がよいのではないでしょうか?矯正中に妊娠・出産を経験している人はたくさんいらっしゃいます。矯正のドクターとよくコミュニケーションをとりつつ、必要な時には産婦人科のドクターの支持を仰ぐことで問題なく治療を続けられます。また、矯正治療自体が体に悪影響を及ぼすことはありません。
矯正中に妊娠した場合、気をつけることは何ですか?
妊娠で歯の動きに影響はありません。基本的には通常の人と変わらず、歯磨きがポイントになります。妊娠中はホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすく、歯周病になりやくなります。歯周病菌はこのホルモンで活性化します。ただし、歯の汚れがなければ菌は繁殖しません。時期によっては、つわりによって歯磨きができない時期もあると思いますが、その後に歯磨きがしっかりできていれば、何も問題はないということです。歯磨きの大切さは妊娠に限ったことではありませんが、より汚れのない状態にしておく必要があります。
インプラント矯正とは何ですか?
矯正の装置が表側か裏側かによらず、歯をより効率的に動かす補助装置のひとつです。歯の代わりとなるデンタルインプラントとは全く異なります。材料は、人の体にやさしいチタンでできており、治療後は取り外します。痕も残りません。デンタルインプラントとは違い、安全性が高い装置です。この装置を使うことで、治療期間の短縮、治療の仕上がりの向上、患者様の負担の減少など多くのメリットがあります。一番のメリットは「動かしたい歯だけを動かせる」ということです。これまでは歯を動かす場合、お互いの歯に力がかかり、片方の歯だけを動かすことが不可能でした。そのため、限られた治療方法の中で、より良い治療方法が選択できませんでした。この装置の登場により、歯を動かせる自由度が増え、これまで動かせなかった方向へ歯を移動させることも可能となりました。