フルオーダーメイド矯正治療

フルオーダーメイド矯正治療

オーダーメイド(技工操作)

オーダーメイドとはその人にだけあわせて作られる特別なものをいいます。裏側矯正治療の場合、装置をつける部分が平面的な表側の歯の形態とは異なり、凹凸の多い裏側の歯の面であるため、その形態に個人差が大きく、既成の装置をそのまま患者様につけても歯並びが整っていくことはありません。逆にそのままつけると歯並びは確実におかしくなります。成人の歯の本数は28本(親不知を除く)あり、それぞれの歯の形に特徴があります。細かく見ると、上下の歯の形の差だけでなく、左右の歯でも大きさや形に差があります。よって、全28種類の形の歯が存在していることになります。これを既成の装置だけで補うことは不可能です。美しく見え、かつよく咬めるかみ合わせには、それぞれの歯に適正な傾きや高さを与える必要があります。そして、歯が並んでいる土台、「あごの骨」にも個人個人に特徴があります。基本的には放物線状やUの字ですが、これにもやはり大きいや小さい、形状の広いや狭い、幅の厚いや薄いがあります。
更に細かく分けると歯はあごの骨の更に「歯槽骨(しそうこつ)」という部分に並んでいます。この歯槽骨によって歯は支えられており、咬む機能を発揮しています。一般的な矯正治療において、発育成長中の子供と異なり、成人の場合はあごの骨の大きさや位置関係は変化しません。したがって、決められた骨の大きさや位置関係の中でしか、歯を動かせないといえます。この範囲を超えるとかみ合わせが崩れ、一度整ったとしても長く安定しません。

そのため、裏側矯正治療において歯の個人差や骨の個人差を考慮した「オーダーメイド」というその人個人のための特殊な装置製作が必要になるのです。

1.患者様から採取した歯型を記録

2.それぞれの歯を一本一本に分割

3.特定の情報を配慮しつつ、精密に歯を並べていく

4.矯正治療完成の状態にまで歯を並べ、シミュレーションを重ね、歯並びの各項目をチェックする

5.完成形に歯が並ぶように合わせてワイヤーを曲げる

6.ワイヤーと完成形の歯並びとの関係を考慮しつつ、ブラケットを位置付けする

7.ひとつひとつのブラケットが正確な歯の位置に付くように調整する